こんにちは、モラハラカウンセラーの阪元 未すず(@sakamotomisuzu)です。
このブログではモラハラとても関係性がある【自己愛性パーソナリティ障害】についてお話していきたいと思います。
以下の内容で、自己愛性パーソナリティ障害の特徴5つについて説明していきますね。
自己愛性パーソナリティ障害とは?
モラハラ加害者は、自己愛性パーソナリティ障害が原因でモラハラ行為をしている可能性があります。
パーソナリティとは【その人の個性や人柄】という意味です。
そしてパーソナリティ障害とは【思考や行動、認知が偏りすぎて日常生活に支障をきたしている状態】のことをいいます。
状態の名称なので病気ではありません。
自己愛性パーソナリティ障害は自己愛が異常に肥大してしまって、
・自分は賞賛されるべき存在
・常に自分が正しい、相手は間違っている
という認知に偏ってしまい、周囲の人はその攻撃的な言動についていけず離れていきます。
割合は男性が多いです。(境界性パーソナリティ障害は女性が多め)
自己愛性パーソナリティ障害は最も尽くす身近な人(パートナーや家族)に最も不満になり、対等で信頼関係がある健全な関係を築けません。
1番大切な人を傷つけて、去られてしまいます。
自己愛性パーソナリティ障害の特徴5つ
人間関係は自分より上か下か
自己愛性パーソナリティ障害は人間関係が自分より上か下かしかありません。
つまり【対等な関係】が築けないのです。
上下関係・支配関係を築き、自分が必ず上に立っていたいので
・従順な人
・おとなしそうな人
・自分の言う事を聞いてくれる人
を自分の周囲に置きます。
自分は特別で賞賛されるべき存在と本気で思い込み、それ以外の人間を自分より劣った存在とみなします。
社会的地位に弱く自分より立場が上の人には、攻撃せず逆にへりくだったりします。
反撃されにくい弱者(配偶者や子供)を攻撃します。
自分のことを完璧だと思っている
自己愛性パーソナリティ障害は自分のことを完璧で、華やかで、賞賛されるべき素晴らしい存在だと本気で思っています。
その完璧主義や気持ちが態度や外見に出ているので、目立つ外見をしており、自信満々で人当たりがいい人が多いです。
賞賛されるべきと思っているので小さなことでもいちいち賞賛しないと「なんで褒めないんだ」と不機嫌になったりします。
自分は完璧=相手が間違っているとなるので人間関係のトラブルが多発します。
自分をあまりにも完璧な存在だと思っているので、プライドが許さず人から教えてもらうのも苦手です。
激しい怒りを表す
自己愛性パーソナリティ障害は被害者意識が異常に強いです。
批判や非難にとても弱く、とても傷つきやすいです。
自分の思い通りにならないだけで苦痛を受けたと感じやすく、我慢ができず頻繁に不機嫌になったり怒ります。
小さな指摘やお願いでさえも、自分の全てを否定されたと感じて驚くほど怒ります。
共感性が全くない
自己愛性パーソナリティ障害は他人の感情に共感できませんし、他人を思いやることもできません。
自分のことが重要すぎて自分のことしか考えていないので、他人の気持ちは考えることが出来ないのです。
喧嘩になると
「俺だったらそう思わない!」
「俺はこう思う!」
などと「俺は俺は~」になってしまうのは、共感性がないからです。
他人の気持ちに多少気付いていても、自分の思い通りに物事を運びたいので他人の気持ちは邪魔なので見ないふりをしている場合もあります。
あと驚くことに自己愛性パーソナリティ障害は常に自分が正しいと思っているので
「相手も自分のこの正しい意見に賛同するだろう、賛同するべきだ」
と考え聞いてもいないのに相手の意見は自分と同意見と考えます。
【相手=自己の延長】となってしまっているのです。
なので自分と違う意見を他人が言い出すと、なんとしても自分の意見を通そうとします。
他人は利用するもの
自己愛性パーソナリティ障害は、他人は利用できるか・利用できないかで判断しています。
分かりやすく自分の仕事を押し付けたり、金を搾取する場合もありますが
多くは
・上に立つ快感
・他人を支配する快感
を得るためにモラハラ行為を行って他人を利用しているんです。
そして他人を利用できるだけ利用して、相手が自分の思い通りに動かなくなってしまったら
今までの恩も忘れてバッサリと相手を切り捨てます。
これらの自己愛性パーソナリティ障害の5つの特徴が、他人へのモラハラ行為につながっているんです。
自己愛性パーソナリティ障害になってしまった原因
自己愛性パーソナリティ障害になってしまう原因は
発達障害などの先天的な場合と、幼少期の自己愛の傷つきなどの後天的な場合があります。
割合としては後天的な方が多いです。
そもそも自己愛とは【自分を大切にできる能力】で、正常な自己愛が育まれている人は
【自分を大切にすることもできるし、自分を大切にしているからこそ、自分と同じように他人のことも大切にできます】
自己愛性パーソナリティ障害はこの自己愛が過剰に肥大して歪んでしまっています。
幼少期の満たされるべき時に養育者から十分な愛情や保護を与えてもらえなかったので、
自己愛が傷ついて満たされなくて正常な自己愛が発達しなかったんです。
自己愛性パーソナリティ障害が怒った時に要求してることを要約すると
「なぜ俺を1番に考えてくれないんだ」
「なぜ俺の言うことを聞いてくれないんだ」
「なぜもっと大切にしてくれないんだ」
ではないですか?
まるで幼児みたいですよね。
人は幼少期、大体5歳前後で適切な自己愛を獲得して【自己中心的】な思考回路から【他人の気持ちを思いやることが出来る】ようになり、適切な自己愛を獲得します。
自己愛性パーソナリティ障害はこの時期に適切な自己愛を獲得できなかったので、自己愛の成長が5歳前後で止まっているんです。
幼少時代からの自分の心の傷つきや弱さをカバーするために自己愛を肥大させて自分を守っているんです。
自己愛性パーソナリティ障害は実は【とても弱い人】なんですね。
自己愛性パーソナリティ障害は治るのか?
自己愛性パーソナリティ障害は優しく生まれ変われるのか?
怒らずにいられるのか?
対等な関係を築けるようになるのか?
結論は難しいと思います。
なぜなら人間は自分自身の問題点を自覚して、初めてここを治そうと努力し改善できるのです。
自己愛性パーソナリティ障害は、自分自身のことを完璧な存在だと思っています。
自分は完璧だと思い込んでいるので、自分の問題点を見ようとしません。
自己愛性パーソナリティ障害からみると、自身がなおさなければいけない所など何もないのです。
例えば癌になっても、本人が癌ではないといって病院に行かなければ治療のしようがありません。
自己愛性パーソナリティ障害からモラハラ行為を辞めさせることはとても難しいでしょう。
自己愛性パーソナリティ障害のカウンセリング
自覚がないモラハラ加害者を強制的にカウンセリングに行かせたり、夫婦カウンセリングに行ってもほぼ意味がないと思います。
(モラハラ加害者だと自覚があって改善したいと思っている方は別です。)
自己愛性パーソナリティ障害がカウンセリングに行く目的は
【カウンセリングに行って関係の改善に努めた】
という実績作りのためだけです。
自分の問題は絶対に見ようとしませんし、改善する意思もありません。
そして夫婦カウンセリングよりは1人で行きたいと主張するはずです。
それは「カウンセラーはお前の方が悪いと言っていた」と自分の都合のいいところだけ切り取り主張するためです。
「相手がすべて悪い」というコミュニケーションしか取れない自己愛性パーソナリティ障害との人間関係の継続、本人の改善はかなり難しいです。
今回は自己愛性パーソナリティ障害の特徴5つについて詳しくご説明しました。
・自己愛性パーソナリティ障害の被害にあっている方
・自己愛性パーソナリティ障害の心理を詳しく知りたい方
・自己愛性パーソナリティ障害の対処法について知りたい方
個別カウンセリングではあなたに合わせたアドバイスができます。是非ご相談くださいね。
最後まで読んでいただいてありがとうございました!
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