こんにちは、モラハラカウンセラーの阪元 未すず(@sakamotomisuzu)です。
このブログではモラハラ加害者とモラハラ被害者の間で曖昧になっている【自他境界】についてお話していきたいと思います。
自他境界のチェックリストでご自身の自分と他人の境界線を是非チェックしてみて下さい。
自他境界の重要性と自他境界とモラハラとの関係性について説明していきますね。
自他境界とは?
自他の境界線を引くとは、家と家の間にある塀みたいなイメージで、人間と人間の間に見えない塀を立てることです。
塀を立てることによって、
ここからここは「私」の領域
ここからここは「あなた」の領域
と区別するのです。
自他境界は「人間関係の境界線」「バウンダリー」「課題の分離」など色々な言い方がありますがここでは自他境界と呼ばせていただきます。
自他境界とモラハラの関係性
モラハラ加害者とモラハラ被害者は自他の境界線が曖昧な傾向にあります。
自他境界が曖昧だと自分が相手の境界線に侵入しすぎて相手の中に自分が溶け込んでしまい【相手=自己の延長】となってしまいます。
この認識は「相手も自分と同じ考えだろう」と期待してしまうことになり、
支配関係の上であるモラハラ加害者はその期待が外れた時
「何で自分の思い通りにならないんだ!!」というモラハラ加害者の怒りを生み出してしまっているのです。
自他境界が曖昧だと【自分と他人は別の人間であって、違う考え方をしている】ことが理解できなくなってしまうのです。
また被害者の方も相手の境界線に侵入しすぎて、相手と自分の区別がつかなくなってきます。
支配関係の下であるモラハラ被害者の方は、モラハラ加害者の責任を取ろうとします。
モラハラ加害者が悪いのに謝ったり、後始末をしたり、モラハラ加害者の機嫌を取ったり、モラハラ加害者がやるべきことを肩代わりして代わりにたくさんやっています。
このモラハラ加害者の責任を取るという行為は、相手の境界線を侵入しています。
モラハラ加害者のような人格の人にこれをしてしまうとどんどん調子に乗って支配関係が強くなってしまいます。
モラハラ被害者の方はこれをすることによって、自分の首を絞めているのです。
また一見やってあげて、譲ってあげて優しい行為に見えますが
自分の責任は自分で取らせるのが本当の優しさです。
自分の責任は自分で取らないと本人のためになりません。
また代わりに責任を取ってあげるということは
「あなたにはこの責任を取る能力ないでしょ?」と見下していることと同等なんです。
自立した大人同士だったら自分の責任は自分で取ります。
このようにモラハラは自他境界の曖昧さが大きく関わっているんです。
自他境界チェックリスト
◆仕事で面倒な他人の仕事をよく押し付けられる
◆交際相手の浮気が心配で束縛してしまうor束縛されてしまう
◆怒っている人がいると自分のせいかも?と心配になるし、自分が機嫌を取ってでも機嫌を直してもらわなければと思ってしまう
◆相手が自分を怒らせるようなことをしてきたら、相手は自分の機嫌をなおすよう努力するべきと思う
◆特に行きたくないお誘いでも断ることが出来ない
◆「あなたの為だから」と言われると嫌だと言えない
◆嫌なことを言われても(されても)嫌と言えない
◆相手に自分がした提案や誘いや振舞いを嫌だと言われたら、とても嫌な気持ちになる
◆ごめんと謝られたら自分の気持ちは置いといて「許してあげなければ」と思う
◆普通はこうだと思うのになぜ相手はそれをしないのかと思う
◆求められていないのにこうした方がいいとアドバイスしてしまう
◆周りが思い通りに動かないと、イライラしてしまう
◆気が付いたら相手の話ばかりずー-っと聞き役になっている
◆自分で何か決めるのは苦手で相手に決めてもらうことが多い
◆自分のことを聞かれたら聞かれていないことまでとても詳しく話してしまう
◆気が付けば1日ほとんど他人のお世話をしている
(配偶者や子供が散らかしたごみを片づけたり、配偶者と子供の明日の準備をしてあげたり…など)
◆他人が困っていたら自分のことは置いといて全力で助けてあげたいと思う
◆自分が困っていたら他人は手を貸すべきだと思っている
いかがでしたか?
このチェックリストは自他境界がしっかり引けている人は1つも当てはならないチェックリストになっています。
自他の境界線が曖昧だと相手をコントロールしようしたり、逆にコントロールされてしまったり、自分の考えを押し付けたり、嫌なことが嫌と言えなくなってしまったり、色々と人間関係のトラブルが起こってしまうんですね。
自他境界が曖昧だと支配関係や上下関係が生み出されやすくなり、モラハラに繋がっていきます。
では自他境界をちゃんと引くことによって、どんなメリットがあるのか説明していきます。
境界線をきちんと引く事によるメリット
①境界線を引いて自分を守る
はっきりした線引きをしなければ、図々しい人、コントロールしたがる人はどんどんあなたの境界線に侵入してきます。
そういう人は自分自身の問題を自分で処理できないので、代わりにやってくれとあなたにそれをやらせようとしてきます。
そして一度でも例外を許したらそういう人達は、味を占めて要求をどんどんエスカレートさせてくるでしょう。
そして自分の大切なもの(自分の時間、お金、尊厳、権利、気持ち)がどんどん奪われていきます。
そこで、きちんと自分と他人の間に境界線を引いて、したくないこと、出来ないことにはきちんと「ノー」と言いましょう。
「ノー」と言ったら嫌われてしまうかも?と思って今まで言えなかったかもしれません。
確かにノーと言うことで去っていく人もいるかもしれません。
でもそれと引き換えに自分の1番大切なもの(自分の時間、お金、尊厳、権利、気持ち)を守ることが出来ます。
②他人の問題を横取りしない
①の逆ですね。
自分と他人の境界線をきちんと引くことによって、コントロールできないことをコントロールしようとしたり、他人をコントロールしようとするのを防ぐことが出来ます。
他人の問題を肩代わりするのは、本人の問題解決の機会を奪うことです。
やってあげるという事は優しく感じますが、やってもらった人は問題解決法が分からなくなり、余計にその問題から抜け出せなくなってしまいます。
いわゆる過保護・過干渉になってしまうんですね。
本人の問題は本人に解決させる、それが相手を尊重すること、そしてお互いのためなのです。
自他境界は健全な人間関係を築く
自分も相手の境界線を乗り越えない。
相手にも自分の境界線を乗り越えさせない。
モラハラ環境に慣れてしまっている共依存の方はこのように自他境界を引くことを、冷たく感じてしまうかもしれません。
しかし自他境界は自分も守るし、相手も守る行為なんです。
対等な関係を築き、お互いを尊重して思いやりを持つ大事なことです。
・モラハラを受けていてどうしたらいいかわからない方
・モラハラを跳ね返したい方
・自他境界について知識をつけたい方
個別カウンセリングではあなたに合わせたアドバイスができます。是非ご相談くださいね。
最後まで読んでいただいてありがとうございました!
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